
花の北海道ツアーで一番人気なのがラベンダー。シソ科の多年草で地中海沿岸が原産地。古代ローマ時代から洗濯や入浴にこの花を使っていたそうです。
日本に導入されたのは比較的新しく、昭和12年に曽田香料の創始者曽田政治氏が南フランスのプロバンス地方の旅行後、香水の原料として、種を輸入し、北海道、千葉、長野、岡山で試験栽培しました。プロバンス地方の気候からすると、暖かい地方がむいているように思いますが、実際には北海道大学の農場がある札幌が最適だったそうです。
そこで、曽田氏は札幌の南区で耕作をはじめ、ラベンダーオイルの抽出を行いました。開花時には美しい風景を見ようと人々がたくさん訪れたそうです。

その後、香料の需要が減ってきて栽培する農家もほとんどなくなり、一時は忘れ去られてしまったラベンダーでしたが、中富良野の富田さんの畑で唯一作られていたのが旧国鉄のカレンダーで紹介されて人気になり、その後人気テレビドラマで美しいシーンが放送され、ブームに火がつきました。
北海道で主に栽培されている品種は「濃紫早咲3号」。他にも「おかむらさき」「ようてい」「はなもいわ」等があります。国営滝野すずらん丘陵公園で栽培されている「バイオレットメモリー」という品種は、「おかむらさき」の枝変わりとして生まれた品種で、曽田香料の方が大切に保管していた株を、小樽にある高橋農園で手塩にかけて育てたもの。印象的な濃い花色、長い花穂から、高橋さんがバイオレットメモリーと名付けたそうです。
現在では作物としてよりも花としての人気があるため、早咲きから遅咲きまで、花期を長く保つように使い分けられていて、7月はじめから8月まで楽しめるようになりました。
ラベンダーの名所は観光ラベンダーの元祖・中富良野の富田ファームから富良野地方一帯に広がり、今では北海道中に美しい紫の景色が広がっています。

札幌にもラベンダー畑が再現されました。国営滝野すずらん丘陵公園の他、昔の場所に近い南区の北海道東海大学では札幌のラベンダーの歴史を広く伝えると同時に、ラベンダーを共通項として地域とつながりを深めることを目的に2002年度より3ヵ年かけて「ラベンダーキャンパス化計画」を実施しています。もうひとつ中央区幌美峠のラベンダー畑は大都会札幌が見下ろせる丘にあり、富良野とは趣の異なる都会的な景色が楽しめます。
この他にも砂川市、芦別市、岩見沢市、芦別市、秩父別町、森町、枝幸町、興部町でも美しい景色が楽しめます。
しっかりとラベンダー情報を調べて、各地のラベンダーをお楽しみください。